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プレハブ工法


○特徴○
工場で規格生産された壁・床・屋根などの部材を現場で組み立てる工法。構造体の種類によって木質系、鉄骨系などがある。プレハブとは「前もって製造された」という意味をもつ。
○メリット○
大部分が工場で生産されているため、手間がかからず、その分工期も短縮できる。安定した品質を持っている。
○デメリット○
設計の自由度は低い。現場ではクレーンを使って組み立てることが多いため、前面道路が狭かったり、敷地に十分な広さがない場合は施工できないこともあるので事前の確認を要する。

 
鉄筋コンクリート(RC)造


○特徴○
現場で鉄筋を配筋して枠組み、コンクリートを流し込んで組み立てる工法。鉄筋コンクリート造には、梁と柱で荷重を受けるラーメン構造と壁で荷重を受ける壁工法の2種類がある。基礎から屋上まで一体化してつくるので安定感がある。
○メリット○
耐火性・耐久性・遮音性に優れる。引っ張りに対する力に強い鉄筋と、圧縮に対する力に強いコンクリートの組み合わせによって、高い強度を持つ。大空間をつくることも可能。
○デメリット○
躯体自体に重量があるため、強い地盤と十分な基礎工事が必要。工期も6ヶ月以上と長く、ほかの工法よりもコストが割高になる。

 
鉄骨造


○特徴○
鉄骨の柱と梁を組み合わせて骨組みをつくる構造。鉄骨材料には、H型鋼、丸型鋼管など、規格化されたいろいろな形があり、強度、施工のしやすさ、デザイン性に合わせて使用される。
○メリット○
設計の自由も高く、3階建て以上にも対応可能。仕組みは木造枠組工法と同じだが、木造に比べて柱と柱の間隔を大きく取ることができる。地震時には揺れやすいが、耐震性と耐久性がある。
○デメリット○
軽量鉄骨造は柱や梁が振動しやすいので、音が伝わりやすい。また、鉄骨はさびや腐食に弱いため、結露対策と防錆処理を十分に行なう必要がある。

 
ツーバイフォー工法


○特徴○
2×4インチの角材を枠で組み、構造用合板を打ちつけて、床、壁、天井を面で構成する。北米で生まれた工法で、枠組壁工法とも呼ばれている。
○メリット○
面で建物が支えられているため、地震の揺れなどを1ヵ所に集中せず、分散して受けとめる。よって粘り強く耐震性に優れている。気密・断熱性も高く、冷暖房に使うエネルギーも節約でき経済的。また、釘を多用して合理的につくるので工期が比較的短く、コストも安く抑えることが可能。請け負った業者によって品質に差がでることもあまりない。
○デメリット○
壁の量や面積が建物の強度を左右するので、窓などの開口部が取りにくい。また、設計の自由度や間取りに制限がでるため、大規模なリフォームには、不向き。

 
木造軸組工法


○特徴○
木の柱、梁、筋交いなどの「軸」で家を支える工法。柱と梁の接合は、木材の先端にホゾ(突起)を作り、もう一方の木材と設けた穴とかみ合わせるのが基本。日本古来から伝わる建築技術で木造在来工法とも呼ばれる。建築コストは、使用する木材によって変わってくる。
○メリット○
比較的に規制が少なく、様々な敷地や間取り、デザインに柔軟に対応できる。メンテナンスしやすく、増改築も比較的簡単。一般に流通している木材、シンプルな構造にすれば、コストを抑えた家作りも可能。
○デメリット○
熟練した職人の技術が必要なので、大工さんによっては仕上がりにバラツキがでることも。業者選びが住宅の質に大きく影響してくる。また、木の性質上、防湿、防蟻処理を施したい。

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